1.2億の社長が闇金の門を叩いた夜。全てを失い知った人生再生術

人生、山あり谷ありというけれど、谷が深すぎましたな

どうも、陽我(ひが)のぼるです。まもなく75歳、今日も現役でリフォームの現場を走り回っております。最近は腰やら腹やらあちこち「修繕」が必要な体になってきましたが、心だけは20代の大工見習いの頃より元気かもしれません。

今でこそ、愛猫のハナちゃんと団地で穏やかに暮らし、休日はポケカラで北島三郎を熱唱するのが楽しみな私ですが、かつては年商1億2千万を稼ぎ出す「やり手社長」を気取っていた時期がありました。しかし、そこから奈落の底に落ちるのは一瞬でした。今日は、私がこれまで誰にも、それこそ家族にすら細かくは話してこなかった「闇金の門を叩いた夜」の話をしようと思います。

もし、今あなたが「もうだめだ」「死ぬしかない」なんて思っているなら、まずは私の無様な失敗談を読んで、鼻で笑ってください。1億失っても、70過ぎて大きな手術を繰り返しても、人はまた笑って歌えるようになるんですから。

年商1億2千万。あの頃、私は「無敵」だと勘違いしていた

高卒で工場のライン工から始まり、単純作業に耐えられず大工の世界へ。そこからリフォーム会社で部長まで上り詰めましたが、新任社長との意見の食い違いで「なにくそ!」と飛び出したのが私の独立のきっかけでした。

独立後は、大工としての腕と、部長時代に培った営業力を武器に、面白いように仕事が舞い込んできました。売り上げは右肩上がり。私は当時、具志堅用高さんにインタビューを受けて雑誌に載るほど羽振りが良く、「自分は特別な人間だ」と完全に天狗になっていたんですな。事務所を構え、社員を雇い、大きな現場をいくつも回す。1億2千万という数字が、自分の実力だと過信していました。

しかし、建築業界の恐ろしいところは、その「回しているお金」の大きさにあります。一つ大きな支払いが滞り、不渡りに近い状態が重なると、あっという間に首が回らなくなる。銀行は一度雲行きが怪しくなると、蜘蛛の子を散らすように去っていきます。気がつけば、明日の材料代、職人さんへの給料、それすら手元にない状態に追い込まれていました。

指が震えた、あの夜。闇金への一本の電話

忘れもしない、冬の凍てつくような夜でした。真っ暗な事務所で一人、計算機の叩きすぎで指の感覚がなくなったまま、私はチラシに載っていた連絡先に手を伸ばしました。銀行が貸してくれない、親戚にも頭を下げ尽くした。そうなった時、正常な判断力は消え失せていました。

私はあの夜、震える指で受話器を握り、いわゆる「闇金」と呼ばれる業者に電話をかけてしまいました。「すぐに貸せますよ」という甘い声。それが、地獄の入り口だとは分かっていながら、今の苦しさから逃れたい一心で門を叩いてしまったのです。あの時の自分に、今の私が駆け寄って往復ビンタをしてやりたい。でも、それくらい追い詰められていたんです。

そこからの転落は、リフォームで言えば「基礎から全てが崩壊する」ようなものでした。法外な利息、鳴り止まない電話、失っていく信用。結局、築き上げた会社も、家も、財産も、全てを失いました。1.2億あった売り上げはゼロどころか、大きなマイナス。文字通り、着の身着のままの状態で放り出されたのです。

タクシーのハンドルを握りながら、私は「人生のリフォーム」を始めた

全てを失った時、私に残ったのは、長年連れ添ってくれた妻と、自分の体だけでした。70代を前にして、職も金もない。でも、腹は減るんですな。そこで私は、タクシードライバーとして働きながら、合間にリフォームの細かな仕事を受けるという「二足のわらじ」生活を6年間続けました。

朝から晩まで見知らぬお客様を乗せて走り、夜は暗い部屋で図面を引く。かつて社長と呼ばれたプライドなんて、タクシーの窓から捨てました。「陽我さん、あんなに凄かったのにね」という陰口も聞こえてきましたが、不思議と悲しくはなかった。ただ、もう一度、お客様に「ありがとう」と言われる仕事がしたかったんです。その泥臭い日々の中で、私は「お金」よりも「人の縁」や「一歩ずつ進む確かな手応え」こそが、人生の本当の資産だと気づかされました。

どんなに深い谷底でも、土台さえしっかりしていれば、家はまた建て直せる。人生も全く同じです。タクシーで稼いだ僅かな小銭を握りしめ、一つ、また一つと道具を買い揃えていったあの時期、私は確かに「自分自身をリフォーム」していたんだと思います。

ハナちゃんとポケカラ、そしてこれからのこと

再起を果たし、今は小さなリフォーム会社を経営しながら、団地で妻とハナちゃんと暮らしています。私は今年、腹部動脈瘤と鼠経ヘルニアという大きな手術を立て続けに受け、「いつまで体が持つか」という新たな不安にも直面しました。でも、闇金に追い詰められたあの夜に比べれば、病気なんて「ちょっとした不具合」に過ぎません。直せばいい、それだけのことです。

今の私の日課は、仕事終わりに愛猫のハナちゃんを膝に乗せて、ポケカラで自分の歌声を録音することです。1億稼いでいた頃より、ずっと心が満たされている。それは、失敗の底の底を見て、そこから自力で這い上がってきたという「自信」があるからです。

私の目標は、ブログを通じて月10万円の副収入を得ること。これは単なるお小遣い稼ぎではありません。私のように病気や怪我で働けなくなった人、あるいは人生のどん底で震えている人が、少しでも希望を持てるような「仕組み」を作りたいのです。私が闇金の門を叩いた時、誰かが「こっちに道があるよ」と声をかけてくれたら、どれほど救われたか。

人生の損益計算書は、死ぬ瞬間に黒字ならそれでいいんです。今、赤字で苦しんでいるあなた。大丈夫、私と一緒に「人生のリフォーム」を始めませんか? どん底は、次に高く跳ぶための、一番硬くて丈夫な土台なんですから。

これから、私がどうやって再起したのか、その泥臭い方法や、ハナちゃんとの癒やしの日常、そして75歳からの新たな挑戦をこのブログに綴っていきます。どうぞ、近所のうるさいおじさんの知恵袋だと思って、気軽に立ち寄ってくださいな。

さあ、明日はどんな現場が待っているか。まずは、ポケカラで一曲歌ってから寝るとしましょう。人生、まだまだこれからですよ!